どこにでもあるような普通の里山に

その昔にあった小さな歴史を歩きながら垣間見ることができる






そんな里山ハイキングなソロキャンプへ行ってきました。

今回のキャンプは栃木へ。






やってきたのは根古屋キャンプ場

森林公園内にあり、役場が森林組合に委託管理しているキャンプ場











こじんまりした小さなキャンプ場です。


このキャンプ場の裏手にある山にハイキングコースがあり,

それが今回の目的のひとつです。






花粉症なのですがだいぶ落ち着いてきたのと

元々職場も自宅も杉割合が１００パーセントに近いような山々に囲まれての

環境ですので、平日は毎日ジムニー君が黄色くなる程

花粉を浴びるような具合で、杉の割合が少ないこちらの方がむしろ

避暑地ならぬ避粉地のような感じですかね(^^ゞ

一応、飲み薬に点鼻薬にもお助けいただいております


そんな花粉症に負けず、後ほどゆっくり歩いて散策したいと思います。




さて、まずは設営。

ミニピークに雨の心配があったので一応タープ連結して張りました。






ＤＤタープの３×３


地べたスタイルにローテーブル等セッティング


今回はこんな感じでいきますか







設営後はちょうど昼時

腹も減ったので早速食事にしましょう


と、言っても今回は手抜きにお手軽コースということで






場内にある土日祝日のみオープンの根古屋亭という食堂で済ませちゃいます

こんな場所にあるにもかかわらず賑わっていました。

地元の方にも人気のようです。





するすみうどんと言う名のうどんに天ぷら

そして景気づけにビールでかんぱーい♪

どうやら蕎麦が人気のようですが前日に食べたばかりなので

うどんにしてみました。





可もなく不可もなくごく普通・・。

やっぱり蕎麦にすればよかったかな・・・。


ごちそうさまでした



サイトに戻りしばし休憩






今回、ここには自分の他に外国人のファミリーが一組だけの利用でした。

ファミリーの方たちはキャンプ場の貸しテントを利用されていましたが

テントは公営キャンプ場らしく、なんとなく懐かしい三角テント






いや、むしろこういうのまた流行るような気がする

ダンロップっぽいカラー、なかなか快適そうですね。

自分もこういうの一張り欲しいかも＾＾






予約が入ると管理人さんが張っといてくれるようです。


こちらが管理棟







管理棟のすぐ隣に神社がありました。






炊事場にカマド





トイレ






と、各一か所づつ、とてもシンプルで

きれいに管理されています。

さらに下の斜面に立派なバンガローが数棟建っています。

車の乗り入れはできません。管理棟前の池近くのスペースに駐車します。






荷物の運搬時のみ入口ゲート前に一時駐車可

一輪車を借りて運ぶこともできます。







デイキャンプのＢＢＱスペースもあちこちありました。






中心は広場のようになっていてキャンプファイヤースペースのような感じかな？

サイトは斜面に段々に点在しています






サイトのすぐ後ろに以前は丸太で作った遊具があったようです。





今では案内板のみ残っていて遊具はすべて撤去されていました。






自分入れてたった２組の利用ですが夜間も

宿直の管理人さんが２人も居るようです。


何かあっても安心ですね






管理棟から池に向かって正面に地元野菜の無人販売がありました。






今日はかき菜にぎんなんが売ってました。

どちらも１００円






ぎんなん炒って塩振ってたべようかなぁ

いいつまみになるね




では、しばらくのんびりした後、今回のキャンプイベント、

低山ハイキングに行ってみます



サイトのすぐ脇にそのハイキングコースの登り口がありました。






３本のコースが山頂に向かってそれぞれあり、ぐるりと一周回れるようです

選択するコースによってかかる時間も違います。






自分はいけづきの道からせんげんの道というコースで歩いてきました。

全長は１，２５６ｍで一応健脚向きコースとなっています。



この山頂の山ですが要谷山という名の山で、その昔は出城があったということで

今でもその時の城跡が見られるようです。


ハイキングコースをのんびり歩きながら

その辺に転がっている岩を良く見ると色々と文字が書かれています。










コース外の藪もよく目を凝らしてみてみると







こんな灯篭のようなものがあり、その当時の面影を見ることができます。



さて、その要谷山について佐野市のホームページによりますと、

要谷山城跡は飛駒町に残る標高約400mの山城で、

山頂付近は東西約16m、南北約17mの規模で主郭を設け、

主郭の周囲には曲輪が配置されています。

また、現在も主郭の周囲で石垣が認められます。

当城は、天文元年(1532)の頃、佐野越後守義照が居城したともみられます。

その後、足利長尾氏方の小曽根筑前守によって落城したといわれています。

そして、要谷山の北西山麓の館跡が根古屋館跡で、

東西約43m、南北約37mの規模で曲輪があります。

当館は要谷山城が落城した後に焼失したといわれています。

この山頂付近の主郭と山麓の館跡が一体となって残っていることは

他にあまり例がなく貴重な城跡です。

と、いうことです。



実際、キャンプ場のサイトのすぐ裏手にも






こんなキャンプ場を見守るように落ち葉に埋まってポツンと小さな石塔が・・・。

それらしい面影が垣間見れます。

この辺にそんな焼失した館があったのでしょうか






コースは途中途中に木組みの階段なども整備されて

自分のような山登りど素人でも歩きやすい道ですが

所々滑りやすく急登な所もあったりするので注意が必要です。


実際途中に






ありゃー、倒木がきれいに道を塞いでおりますね

幸いにも根っこの方になんとか通れるスペースがあったので

引き返さずに済みました。



ちょっと天気がどんよりで残念ですが日差しがない分、暑くなく

山登るにはちょうどいいのかもしれません。






ヤマツツジでしょうか鮮やかな色で咲き始めていました。


山頂付近にこんな祠が・・・






倒壊寸前ですね。

すぐ脇に古井戸の跡らしきものや石組みなどもありました。









ここからひとふんばりでどうやら山頂のようです。

要谷山城砦遺構展望台となっております。

展望台とは名ばかりで木々が鬱蒼としており眺望はよくありません。

一部ちらっと木々の隙間から望めます。





だいぶ汚れて見づらいですがこんな方位案内板もありました。






山頂のテーブルの下にコンテナボックスがあり、中には






登山者がメッセージ等記念に書いたノートがありました。








しばしベンチに座り休憩


その昔、ここに小さいながらもお城があったんだなぁ・・・。

その時と今とでどれだけ景色が変わったのだろうね





今の日本人がこんな営みをしているなんて

当時の人達は想像もつかなかっただろうなぁ






さらなる遥か未来は

きっと同じように自分の想像を絶する世界になってるんでしょうね






さて、十分休んだのでそろそろ下ります。









途中、コース外の踏跡でどっちが正しいのかわかりづらい所もありました。

よく注意しながら進まないと迷ってしまいそうです。





里山の歴史や自然を感じながらゆっくりと歩く










こちら側の斜面には杉が多いようです。

植林されたものでしょうか





間伐倒木がそのままにあると思ったら





こんな看板がありました。

この日付が正しいのなら随分前ですねぇ



ふもとに到着

出て来た所は別荘地みたいなところでした。






こんなツリーハウス等が売りに出されております。

眺めは良さそうですね







でもなんとなく傾いているような・・・・(^^ゞ


林道をキャンプ場の方に戻ると最短コースの下り口にぶつかりました

冒険の森なるだだっぴろい広場あり。






そしてゴール






時間計ってないのでどのくらいかかったのかわかりませんが

かなりゆっくり歩いて、途中も写真や動画撮りながらと

２時間かからないぐらいだったかな？

自分のような慣れていない人にはちょうどいい距離と

高さだったでしょうか・・。


ひさしぶりによく歩きました

歴史を感じてそして適度な運動と、

なんだか今回ものすごく健全なキャンプだなー（笑）


と、

健全さはここまででここからはサイトに戻り、程良く疲れた体に

アルコールを流し込みます＾＾






かーっ！うまい


さてさて、あとはいつものように始まってしまいました(^^ゞ




今回は車の乗り入れができないキャンプ場なので

道具もなるべく少なく小さなものを持ってきました。






そんな中で持ってきたランタンもＬＥＤの他に

小さなキャンドルランタンなのですが

ひさしぶりに液燃仕様にしてみました。





そしてＵＣＯのキャンドルランタン用のフラットリフレクターが

スノピのギガパワー天や

中華ランタンで人気のＢＵＬＩＮのちっこいやつに

ＵＣＯのランタンの吊りハンガー取り付けると使えるということで

サイズ的にちょうどいいようなので

もしかしてと思いこのフォレストヒルにもつけてみたら





思った通り、ばっちり、俗に言う、シンデレラフィットでした＾＾





似たようなランタンでＵＣＯのスター　ＴＲ５００というのがありますが

サイズがほぼ一緒なんでしょうね


光量の少ないキャンドルランタンでも上から吊るせば

このリフレクターで少しは明るさがＵＰするでしょうかね

後で試してみたいと思います。






ヘロヘロになる前にファイヤーボックス用に薪を拾っておきます





当初今回はこのファイヤーボックスだけで小さくいこうと考えていましたが

やはりなんとなくさびしいので結局前回デビューしたピコグリルを

車からひっぱりだして使うことにしました。

薪も追加で適当に拾ってきました









もうあとはのんびり幕内で過ごすし、雨の心配もないようですし、

それになんとなく暗ったいのでタープは外しました。





普段あまり飲まない缶チューハイ

薄いので焼酎追加で（笑）



音楽を聴き、風景を眺め一杯飲る

時折音楽を停めて寝っころがって鳥のさえずりを聞く

そしてまたちびりと一杯





そんなことして流れる時間も湧いてくる孤独感と

少しずつ暮れゆく空と共に過ぎて行きました。






そろそろ夜の準備






おでんあたためようかな

いつもと同じように熱燗でつまみたいと思います。






今回も食事系はすべてお湯を沸かせばＯＫの

手抜きのレトルト物です。


だいぶ暗くなりランタンに火入れ。

リフレクターの具合はどうでしょうか





お？少しは明るいのかな

比べてみるためにちょっとリフレクター外してみましょう

これは外した状態のテーブル上






ランタン自身の影もできちゃいますね

そしてこれがリフレクターを付けた状態






やっぱりこんなもんでもあるとないではだいぶ違いますね＾＾


ただこのガラスタイプのようなオイルランプ仕様でリフレクター着けた場合、

長時間の使用はランタン内の温度がかなり上昇して

燃焼部分根元のパッキンのあるキャップが

中のオイルの気化ガスで持ち上がり吹き出し

異常燃焼する場合があり注意が必要かもです。






ＬＥＤのランタンで明るさは十分ですがやっぱり実際の炎の揺らぎと色温度は

小さくとも雰囲気があっていいですね。

食事や調理の時はＬＥＤ併用で明るく、まったりタイムはキャンドルランタンで

雰囲気を楽しむというのがいいかな


パックのごはんにレトルトのモツ煮で超簡単ごはん






いつものように焚火して音楽聴いてまったりと過ごし

やはり昼間の運動で疲れていたのか早々に眠くなり

早めのご就寝となりました＾＾






夜中気がついただけでも２、３度、獣の足音がすぐ近くで聞こえておりました

なにかの鳴き声なども・・。

場所的にも季節柄にも色々居るのでしょうね




翌日もどんよーり・・。






雨の予報はありませんが厚い雲で覆われた空

でも気温は高めのようです。

朝５時には起きたと見られる健康的なファミリーキャンパーさんの音で

自分も目が覚めました。

その後もまだシュラフにもぐってウトウト、ウダウダして６時に起床







目覚めの焚火を熾して朝食準備

ファミリーキャンパーさんはもうすでに帰りのかたづけしています

早々に撤収されていました・・は、早い・・。






朝食もお湯沸かして温めるだけ


なんだかこれまたひさしぶりのバーナー






たまには使ってあげようと持ってきました。

あまりにひさしぶりでガス缶の接続方法忘れておりました(^^ゞ






梅がゆ





そして鶏の炭火焼に味噌汁






時間をかけてゆっくり食べました。

食後はちょっと周りをお散歩。

ここはチェックアウト時間は９時と早めなのですが、他に誰も居ないし

全然のんびりしていただいて結構ですよ、

と管理人さんに言っていただきました。






お言葉に甘えてのんびりと

残った薪を全部燃やしてきれいに灰になったところで

撤収のかたづけをして帰路につきました。

焚火の灰はバケツを支給されるのでそこに捨てることができます。



健康的に歩いて、その土地の歴史や風土にふれるキャンプ

たまにはそんなのもいいなぁ、と感じたソロキャンプでありました＾＾





最近のキャンプをまとめた手抜き動画です

よろしければ合わせてごらんください＾＾